【サツマイモ】ツルから根が出ていたら要注意!ツル返しで対応しよう

野菜栽培

5月に植えたサツマイモが旺盛に育ってきました。肥料の有無で育ち方の違いを見てきましたが、その差も顕著になってきました。今回は現在の成長の差分に加え、畝からはみ出たツルが地面に触れて根が生えてきていました。これは芋の肥大化を阻害するため無視するのはダメ!ツルを地面から離れるように「ツル返し」について紹介します。ツル返しにはデメリットもあります。メリットを理解したうえで適切な時期に対応いただくのが重要です。

ツルを植えてから3か月。しっかり育ってきました。

5月に植えたサツマイモ、前回はひと月前に成長具合を報告しました。(【サツマイモ】 肥料あり・なしで2か月、ツルの伸びに差が出てきた?)それからひと月、現在の様子がこちら

肥料「なし」の株もツルがしっかりと伸び、葉も濃い緑色をしており成長に心配はなさそう。肥料「あり」の株はそれ以上にツルが伸長しており、こちらについては隣の畑にも届いてしまいそうな勢い。最終的な収穫にどう影響するかが肝心ですが、管理面では肥料「なし」も扱いやすいかもしれません。

このままではツルを伸ばすことにエネルギーを使ってしまい、根っこの芋の成長に影響が出てきます。ツルだけ大きくしてもうれしくないため、今回は畝間が見える程度にツルを寄せていく作業です。

伸びてきたツルから根を生やす。これが芋の肥大化を阻害してしまう。

株元から畝をこえて伸びたツルは土に触れるとそこから根を出してツルを固定しようとします。これが起こるとツルの途中から出た根に栄養が分散し、イモの肥大が悪くなるおそれがあります。地面から引き抜いたツルの苗がこちら。

この根が地面に生えて伸びたまま育ててしまうと、この部分も成長させながらツルを伸ばそうとしていきます。これでは株元で育てている芋が大きくなってくれません…。8月の上旬に1度、下旬に1度、9月に様子を見てもう1度くらいの頻度でツルを持ち上げてみて、地面に張り付いているようであれば引き抜いてください。

ツル返しは株元を隠さすのは厳禁!畝に寄せるように。

ツルを持ち上げて引き抜いたものは畝に添わせるように寄せてあげましょう。「ツル返し」と聞くとツルを持ち上げてそのまま畝の上にかぶせてしまう作業に思えますが、畝の上にかぶせることは避けましょう。その理由は下記のような点が挙げられます。

  • 日当たりや風通しが悪くなって病気のリスクが増える
  • 新たな根が株近くで発生しにくくなる

これから芋を太らせるためには光合成をしっかりと続ける必要があり、株元は健康でなくてはなりません。ツルを畝の上にかぶせてしまうと株元を覆って光合成ができなくなり、蒸れて病気になってしまうことも。

ツル返しは先ほどの「ツルから出た根を引き抜いて土に触れないようにする」ことが重要。画像のように陽の光があたるようにし、土から浮かせておけば十分です。

これでツル返しの作業は完了。また8月下旬にツルの様子を見ながら再度土から引き抜く作業を行っていきます。

ツル返しにはデメリットもあります。頻度は少なめに。

ツル返しはツルを持ち上げたり寄せたりと直接触る作業。サツマイモ自体にはストレスとなりますので、頻度は少なめにしましょう。特にツルが乾燥していると折れたり切れたりしやすくなるため、それもダメージに。すでに書いている通り、株元を隠すようにしてしまうと光合成を阻害し成長を落としてしまいますので、収穫期の直前(1月前)には行わないようにしましょう。

肥料の「あり」・「なし」の生育具合の差は、ほとんどない?

植えてから3か月が経ちました。現時点では「なし」のものも元気にツルを伸ばし、葉を茂らせています。ツルが伸びすぎていない点では「なし」のほうが管理がしやすいかもしれません。

肝心なのは「どれだけ収穫できるか」この結果がみれるまであと3か月。今後も変化がありましたら報告していきますのでまたご覧いただけますと幸いです。

まとめ

サツマイモはツルが伸びてきたらツルから根を伸ばすようになります。これは芋の肥大化に支障をきたすことも。ツルを少し持ち上げて畝に寄せるようにしましょう。持ち上げたツルは株元を隠さないように、畝に乗せるのではなく畝に「寄せる」ように作業することがオススメです。

本日はここまで。本日もご覧いただきありがとうございます。

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