5月に入り暖かくなってきました。ジャガイモも花が咲き、蒔いた種から芽が出てきたものもチラホラ。暖かくなり植物の成長に併せて増えてくるものが虫たちです。
今回はその虫たちの紹介をしていきたいと思います。この記事を見て植物についている虫が益虫か害虫かを見極める知識が身についたら幸いです。
以降、虫の写真が何枚か出てきます。画像は少し小さめに貼っていますが、苦手な方はこちらで止めていただくことをお勧めします。
また、いくつかの虫は私のカメラでは近接で撮影できないほど小さいため、ライセンスフリーの画像を「O-DAN」等から取得させていただきました。撮影者の方には心から感謝申し上げます。
ジャガイモについている虫(3種)
この時期のジャガイモにつきやすい虫を3種類紹介します。それぞれ益虫か害虫か見極められるでしょうか。
まずはこちらです。「春・夏の害虫といえば」な虫ではないでしょうか。

正解は「アブラムシ」で【害虫】です。基本的に単体で見ることはなく、群生しているのでアップの写真だとわかりにくいかもしれないですね。
アブラムシは春から秋にかけて増殖しますが、その増殖のペースが驚異的。生まれる子供はメスばかりで、単為生殖といってメスだけで子供を産むことができてしまいます。そしてなんと子供を産むペースは毎日。それは一気に増殖するわけです…。
一匹見つけたらすぐに退治しないとアブラムシだらけになってしまうので要注意です。手で取ることはできないため、退治の仕方としては、牛乳を10倍に希釈してスプレーで吹きかけるのが効果的。アブラムシの気孔をふさぎ、窒息死させることができます。スプレー後はしっかり洗い流す必要があるため作業は多くなってしまいますが簡単でおすすめです。
続いての写真はこちら。

正解は「テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)」で【害虫】です。テントウムシと似た姿をしているのでまさに騙された方もいるのではないでしょうか。
テントウムシは先ほどのアブラムシを餌として捕食するため益虫ですが、このテントウムシダマシは葉の養分を吸い取り、葉を枯らしてしまうため害虫なので要注意です。外形はよく似ていますが、背中の星の数がテントウムシよりも多く、また色合いが薄いオレンジ色をしているので知っていればすぐに見極めることができます。
写真のように葉っぱが網目状になっていると、養分を吸われている証拠。どこかに潜んでいる可能性が高いため入念に探すことをオススメします。
ジャガイモ編、最後はこちらです。

正解は「テントウムシの幼虫」で【益虫】です。見た目にはトゲがあってオレンジ色の派手な線があって毒をもっていそうですが、実は毒性がないものが多く、先ほどのアブラムシを捕食してくれる益虫です。
テントウムシは成虫になってからもアブラムシを捕食してくれますが、幼虫のうちからアブラムシをエサとして食べてくれるありがたい虫です。見つけたら決して追い払ったりせず、長居してもらいましょう。
スイートスプリングについている虫(1種)
続いては柑橘のスイートスプリングの葉についていた虫です。柑橘類にいる虫なのでおそらく種類はわかるのではないでしょうか。

正解は「ナミアゲハの幼虫(1齢)」だと思います。孵化してからまだ数日といったところでしょうか。新芽ちかくに5匹ほど集まっており、葉っぱがかじられていました。体が小さいこともあり、少しでも柔らかい新芽近くの若い葉っぱを食べていたのでしょう。
アゲハ蝶は見た目にはとても綺麗なのですが、家庭菜園をしている身としては【害虫】。スイートスプリングは樹も若く、5匹がこのまま育っていたらおそらくたちまち枯れていたと思います。雨上がりに観察しに行って良かったです。まだ孵化前の卵がついているかもしれないので、これからは毎日チェックですね。
さて、本日はこの時期に注意すべき虫特集でした。家庭菜園と虫は切っても切れない関係です。これからも知識を増やし、身についたものをこのように記事にして共有していきます。何かの参考になれば幸いです。
本日の畑
それでは最後に本日の畑です。
スイートスプリングに蕾を発見。12月に苗で買って1年目なので今年は結実するかはわかりませんが、花が咲く姿が楽しみです。
葉っぱに元気がないのは、食害というよりは、プランターのサイズが合わなかったことかな、と思っています(「元気のないスイートスプリングの植え替え」)。
植え替え、菜種油かすを施したので少しずつ良くなってくれれば良いのですが。

本日はここまで。本日もご覧いただきありがとうございます。
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