植物には直播をしたほうが良いもの、ポット栽培して定植しても問題がないもの、それぞれに向き不向きがあります。パクチーは移植を嫌うため直播が良いといわれていますが、今回はポット栽培を試してみました。定植から1週間ほどが経ちましたので現在の様子を報告します。
結論から申し上げますと、「元気がない」状態。パクチーの種蒔きでおすすめは直播。
以降は葉っぱの状態を観察していきます。ご覧いただけましたら幸いです。
パクチー定植後の今
早速現在のパクチーの様子がこちら。

ここまでの生育家庭は下記のとおりです。
- 4/6 セルトレイに播種
- 4/17 発芽
- 4/29 5センチほどまで成長
- 5/1 畑に定植
- 5/8 定植後の様子を観察(本日)
セルトレイでは約一か月育苗し、サイズも十分大きくなってきたので畑に定植しました。
5/1以降は5/2、5/6に雨が降っており、日照時間が短かったことも影響しているかもしれません。
葉の状態の観察と考察
改めて葉っぱの状態を見ていこうと思います。まずは葉の色・形・成長具合についての印象です。
- 葉の色・形について
- 全体的に緑色ははっきりしている
- 黄色になっている葉もみられる
- 緑色の葉については張りがあり、ピンとしている
- 葉の成長について
- 定植後1週間が経過したが繁茂具合にあまり変化はない
これらのうち、太字にしたネガティブな要素(葉の黄色、葉の成長)の要因がまさに「環境移行ストレス」ではないかと考えています。ポットから畑に定植する際に根に傷がついてしまうと、それにより一時的に吸水、養分不足を引き起こします。これが葉の黄色の理由と考えられます。また、その養分不足が葉の成長促進をとめ、定植後1週間がたっても大きく育っていないものと予想されます。
パクチーはなぜ移植に弱いか
それでは、なぜパクチーは環境移行ストレスを引き起こしやすいのでしょうか。その理由は下記のとおりです。
- 直根性の植物である
- パクチーはまっすぐ1本伸びる太い主根を持っています
- これはコリアンダーの根を食べたことがある人はイメージがわくかと思います
- この直根が傷つくと吸水能力が落ち、回復に時間がかかってしまいます
- 根が細かく活着しにくい
- 主根以外の根が細く把持力が弱いため、移植した先の土に活着しにくいため、移植後に栄養を取りにくいことがあります
- パクチーはまっすぐ1本伸びる太い主根を持っています
以上の点からパクチーは移植が不向きであり、直播が推奨されているのですね。
移植が不向きな植物について
他にパクチーのように移植が不向きな植物をいくつか紹介します。
- 人参、大根などの根菜類
- オクラ
- ルッコラ、ほうれん草、小松菜
- 豆類
代表的なものですと、このようなものがあります。こうして並べてみると結構該当する野菜が多いですね。豆類は今回ポットで栽培、移植をしているので同じようなことが今後起きてしまうかも。オクラはこれから種蒔きを予定しているため、直播で蒔こうと思います。
以上、「パクチーは直播が良い?ポットから移植した現状について」でした。何かのお役に立てば幸いです。
本日の畑
ジャガイモの花が咲き始めました。庭には5品種(北海こがね、キタアカリ、はるか、アンデスレッド、シンシア)植えており、開花一号はキタアカリでした。アンデスレッドも蕾を発見。他は見て回れませんでしたが、蕾はついているかも。


本日はここまで。本日もご覧いただきありがとうございます。
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