刈った雑草は捨てないで!秋冬野菜の資源にしよう

野菜栽培

暑い夏に旺盛に育った雑草たち。この雑草は土壌の栄養分も蓄えており、刈って土に返すことで新たな野菜の栄養へと循環させることができます。夏野菜が徐々に終わりを迎え、雑草の草刈りを行いました。刈った草は草マルチに利用予定のため畑で山積みに。

今週末はお彼岸、大根の種蒔きや苗の定植にちょうど良い時期です。この夏は暑く作業が思うように進みませんでしたが、何とか一部ではありますが間に合わせることができたのが救いです。刈った草はこの畝の草マルチに利用していく貴重な資源としていきます。

今回は草マルチとは何か、草マルチのメリットやデメリットは何か、といった点を紹介していきます。

刈った草は土に還す。人の手を使って循環を促す。

自然の循環として春・夏は地上の草花や虫などの生態系が活発になり地中から栄養を吸い上げ、秋・冬は地上の動きが緩やかになり地中に栄養を蓄えるサイクルをとります。この夏に旺盛に育った地上部の雑草は一年草であれば自然に冬に枯れて朽ち、土に還ることとなります。

秋冬野菜を栽培するために刈り取った地上の雑草部、可燃ごみとして捨てると焼却されてしまいますが、刈り取り畑に積み重ねておくことで微生物に分解され土の栄養へと変えていくことができます。

この土に還す意識を持ち、刈り取った草で草マルチを作っていくことで自然の循環の手助けをすることもまた野菜栽培の醍醐味の一つと感じています。

夏場の草刈りは暑く、体力的にも精神的にも厳しい作業ですが、自然の一部に関われていることを実感しながら作業すると少しは軽くなるのでオススメです。

草マルチとは

草マルチとは、刈り取った雑草や稲わらなどの有機物を畑の土の表面に敷き詰める方法です。先ほど紹介した通り、土に敷き詰めることで触れている部分に微生物が増え、土づくりにもつながります。

草マルチを敷く主な効果は次のとおりです。

  • 保湿効果:土の乾燥の防止、隙間に空気も含むため保温も可能
  • 地温調整:これからの冬場に急激な冷え込みを防ぐことが可能
  • 雑草抑制:地表を覆うことで雑草の発芽や成長を抑制
  • 土壌改良:時間が経つと草が分解され、堆肥のように土に有機物を補給

草マルチで冬の寒さを乗り越える

草マルチは微生物を育て土壌の改善・維持にもつなげることができますが、栽培上のメリットもあります。夏場は地温上昇防止と水切れ防止として効果を発揮しましたが、これは冬場も同じです。

冬場の急な地温の低下もまた苗にはダメージとなるため、草マルチをしっかり重ねることで苗を寒さから守っていきましょう。

草マルチは台風対策にも

草マルチは土をむき出しにすることを避けることができるため、大雨が降っているときに雨に当たって跳ね返る土が植物につくことを防ぐことができます。雨による跳ね返った土を経由して苗が病原菌に侵されるケースはよくあるため、草マルチで病気を予防することができます。

草マルチのデメリット、ヨトウムシの住処になることもある点は注意

ここまでは草マルチのメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。それはこれからの時期に苗の被害が拡大する「ヨトウムシ」です。ヨトウムシは普段土に潜り夜に活動し苗を食害しますが、このヨトウムシの住処に草マルチが使われてしまうことがあります。

この防除は難しく、侵入させないことが一番の対策のため、畝立ての時に土を掘り起こしてヨトウムシがいないことを確認したら、防虫ネットをかぶせて成虫であるヨトウガが侵入しないようにすることが重要です。

まとめ

今回は秋・冬野菜の栽培に向けて刈った草の資源としての活用について紹介しました。私の畑は2つのうち片方は何とか草刈りを終了、もう片方が残り半分ほど。今週末は草刈りを終えた畑に大根を蒔き、もう片方の草刈りを終えることが目標です。

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