前の住人が引っ越してからしばらく放置されていた庭を少しずつ開墾し、1年かけて畑化がおわりました。草ボーボーの荒地だった土地に初めは鎌一本で立ち向かいましたが、相手は壁のようにそそり立つ雑草。当然跳ね返されましたが、そのとき救世主となったアイテムが「三角ホー」。「刺さる」「刈れる」「振れる」3つの力で着実に切り進めることができました。
今回は畑の開墾のお話です。開墾に使っている道具や資材について紹介していきますので庭で野菜を育ててみたいという方、雑草に困っている方、開墾に興味がある方、最後までご覧いただけたら幸いです。
今回紹介する道具・資材は下記の4点です。それでは早速紹介していきましょう。
- 三角ホー
- 平ぐわ
- スポンジと石鹸
- 酪農家から買う堆肥、米屋から買う米ぬか
開墾のお供の主席は三角ホー。これなしに畑は作れない!
今回一番に伝えたいことは、これから庭を開墾し、畑を作りたい人は「三角ホーをご用意ください!」この一言になります。振りかぶり土に刺しこむことができ、さらに柄を使ってテコの原理で雑草を根こそぎ掘り起こすことができ、作業がとても省力化されます。地面に突き刺す道具としては剣先シャベルもつかいましたが、荒れた土に刺し込むには力が足りず断念。(コツをつかめば軽い力と体重でうまく掘り起こせるのかもしれませんが、慣れる前に三角ホーにシフトチェンジ)
私は170センチで135センチの三角ホーを購入しましたが、少し長かったので地面から胸元くらいの長さが良かったかな、と思っています。

さらに優れている点は側面にも刃がついているので、雑草をカットすることも可能で一石二鳥。ただ、私の買ったものはあまり切れ味がよくなく、なぎ倒すくらいで切り離すことはできませんでした…。(今回は相手が強力に育った雑草だったので通用しませんでしたが、生え始めのものであれば十分戦えているのでご安心を。)

しっかりと地面に突き刺さり、軽い力で掘り起こせる「三角ホー」。畑を開墾するには絶対にお勧めです。
鋤きこむ際には断然「平ぐわ」。身長に合わせて長さを選ぶのが絶対条件!
続いては「平ぐわ」です。畝立てには必ず必要になるので畑をされる方は既にお持ちの方、あるいは購入予定の方が多いと思います。私は「ステンレス製、長さが120センチ」のものを利用しており、120センチを探すのにずいぶんと苦労しました。ホームセンターではたいてい105センチのものが多いのですが、170センチの身長で105センチを使うと腰をかがめて作業する必要があり、腰への負担が…。4,5軒のホームセンターをめぐり、ようやく120センチのものと出会いました。(三角ホーの135センチが少し長かったので、ちょうど間の120センチを探していました)。もうあと5センチ長ければ…、という思いもありますが結果として作業中も腰をかがめる必要がなく使えており、楽に作業できている印象です。

開墾では長いこと鍬を振り続ける必要が出てきます。そのためにも体の大きさに合った道具を選ぶことはとても重要!ホームセンターでは試し掘りすることができませんが、地面に当てた時の姿勢のチェックは必ず行うようにしましょう。
作業後は道具のメンテナンスをして錆びさせないように!
開墾道具は仕事の相棒、できることなら長く一緒に働き続けたいものです。体に合った長さの道具ならなおのこと。三角ホーも鍬も土に直接触れるため、作業後に放置していると土の水分などから錆びてしまいます。そこで、作業後は土を流し、切れに磨きあげることをオススメします。
私は「固形石鹸」と「スポンジ」を使い、水でざっと流した後は全体の汚れをスポンジで落とし、タオルで乾拭き。こうすることで綺麗に錆びることなく維持することができています。
作業を終えるころには自身も疲れているので、洗うのが億劫に感じてしまうこともありますが、綺麗な状態にしておくと次の作業時に気持ちよく作業を開始できてモチベーションアップにも。良い道具を選び、長く使って気持ちよく畑仕事をしていきましょう!
畑づくりに欠かせない肥料は専門家から買おう!
ここまでの道具で雑草を掘り起こしていけば、少しずつ畑にするスペースを確保することが出来ます。
ここからは堆肥を加えて土を再生させていきましょう。長年畑としては使われていなかった土地は酸性雨の影響で酸性に傾いていることが多いのでまずは石灰を撒いて酸度を調整するのがよいと思います。
酸度を調整したあとは数日あけてからいよいよ堆肥の鋤きこみです。牛糞堆肥と鶏糞堆肥、米ぬかを鋤きこんであげると土がふかふかになり、栄養分も蓄えることができます。
ここで牛糞、鶏糞の購入場所についてのアドバイス。牛糞堆肥は近場に牧場や鶏卵農家がある方はそれらの農場で販売していないか探してみましょう。私の近くでは牛糞は10リットルくらいの袋いっぱいで100円、鶏糞は25リットルくらいでこちらも100円で販売してくれています。
庭くらいのスペースであれば10リットルあれば十分なので「使い切れる」という点でもホームセンターでなく個人から購入することをオススメします。
また、米ぬかに関してもお米屋さんでお米を買う際に無料でつけてくれるところが多いため、お米を米屋で買い、その際に米ぬかを無料でゲットすることができます。コイン精米機で「ご自由にお持ちください。」とあり入手することができるところもありますが、古い可能性や清掃の頻度が十分か不明な点などを考慮すると、お米屋さんで無料で入手するのが良いと考えています。
お米屋さんによっては契約農家から一定の金額で購入しているところがあるため、そもそものお米の価格がスーパーよりも安いこともあります。お米代の節約にもなるチャンスがありますので、ぜひ一度お近くのお米屋さんをのぞいてみてはいかがでしょうか。
以上、庭を開墾し畑にするまでの道具紹介でした。道具選びをしっかりすることで省エネに開墾することもできるので興味がある方は是非挑戦してみてください。
これから夏を迎えるにあたり外の仕事では熱中症にはくれぐれもお気を付けを。
本日はここまで。本日もご覧いただきありがとうございます。
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