雨の休日
春先の貴重な休日が雨で残念な気持ちになってしまいますが、そんな日はお茶を飲んで体を休める日に。昨年から日本茶の魅力を知り、少しずつ買い集めたお茶を雨の日には紹介していこうと思います。
茶農家に訪問し茶畑を見学せさせてもらうこともありますので、そちらの話もいずれ投稿していく予定です。そちらもお楽しみいただけたら幸いです。
本日のお茶
本日は神奈川県丹沢の麓で70年営農されている「高梨茶園」さんのお茶です。こちらは借りている畑からも近いこと、昨年の台風で被害に見舞われその復旧に奮闘されていることから初回の紹介に選ばさせていただきました。
今回いただくお茶は「はるみどり」です。

はるみどりの特徴はこちら。
はるみどりは「はる」と名前につくこともあり、若葉のような爽やかで優しい味、「みどり」の通り綺麗な緑色のお茶です。お茶の名前は品種ごとに固有のものがつけられ、特徴があらわれるので名前から味わいを想像することが可能になっています。
- 品種
- 「やぶきた」と「かなやみどり」の掛け合わせ
- 味わい
- やぶきた由来の旨味、かなやみどり由来の少しミルキーや柔らかい甘み
- 見た目
- 鮮やかで透明感のある緑色
やぶきたは日本で一番なじみがあり、飲まれている品種ですね。病気に強く生育が安定しており、味も良いこと、政府の後押しもあったことから一気に日本中に広がりました。
かなやみどりは静岡県の金谷地方で発見された品種で、こちらはまた別の機会で紹介したいと思います。
実食と感想
飲んでみた感想ですが、「はるみどり」の名前の通り、爽やかで渋みがすくなく大変飲みやすく、美味しい。
特に甘みが柔らかで製造工程の丁寧さが感じられます。お茶の製造では摘んでから酸化が始まり、蒸すまでは酵素により味の変化がありますが、この工程での鮮度維持を徹底されているために茶葉本来の味を引き出せていると感じます。
高梨茶園について
高梨茶園は昨年の台風10号で茶園の一部が崩落し、大きな被害をうけてしまいました。茶園の復旧作業は今も継続中。
今年は自然災害に負けず、未来へ繋ぐ挑戦のためにクラウドファンディングを始められるとのこと。4月中旬から開始とのことですので、間もなく開始されることと思います。
現在、多くの茶園はペットボトル飲料等で使われる「やぶきた」品種を育てています。様々な品種を育て、単一品種で茶葉を販売されている茶園が1つでも多く未来に残ってほしいので私も応援しています。
日本茶と一言でいっても品種は様々で世界に誇れるものがいくつもありますが、一度生産が途絶えてしまうと増やしていくことは大変です。お茶は挿し木で増やすことができますがそれでも数年はかかりますし、商売できる規模まで増やすには10年近くかかるでしょう。
地域の気候や風土に合ったお茶がこれからも残り続け、地域ごとの味が今後も残り続けることを願っています。
本日はここまで。本日もご覧いただきありがとうございます。
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