【サツマイモ】肥料あり・なしの収穫後の比較!

野菜栽培

前回【サツマイモ】収穫!雨の合間の貴重な晴れの今がチャンス!の続きです。昨日ツルを刈っておいた畝は表面はさらりと乾いていたので、4畝すべて収穫を行いました。畝の中のほうはまだ湿り気があり粘度上の部分もありましたが、掘り起こしは無事に完了。

今回はこれまで行ってきた「肥料あり」・「肥料なし」どちらが良いのか?について収穫を終えた感想を紹介します。現時点の結論としては、「肥料はいらない」です。その理由について「収量」「形状」「保管」の観点でまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。

肥料について

まず今回「肥料あり」で行った肥料について簡単におさらいです。

  • 元肥:定植1か月前に牛糞と鶏糞を同時に施肥
  • 追肥:なし(十分にツルと葉が育っていたため、追肥は不要と判断)

また、「肥料なし」については畑の前の利用者が施肥した残りが効いている可能性もあるため、完全な無肥料とは断言できない点はご了承ください。

収量比較:「肥料あり」の勝利

今回は紅あずまと紅はるかを肥料ありに3本、肥料無しに4本植えています。植え方に関しては、肥料ありは斜めに苗を植え、肥料無しは垂直に植えています。これは畝の長さが4本植えるには短かったため、垂直植えにしています。サイズの差はこの影響が少なからずでてしまっている点はご承知おきください。また、紅あずまは前日1本収穫済みのため、画像は2本の収穫物となります。

品種ごとに「肥料あり」「肥料無し」を横並びにしました。縮尺が異なるためサイズ感はわかりにくいと思いますが、肥料ありのほうが全体的に一つ当たりの芋のサイズが大きかったです。植え方の差異もあるかと思いますが、肥料を入れてあることでツルと葉の成長が旺盛で、その影響で養分を多くつくり芋も肥大化したものと思います。

「収量」の比較では、「量」を重さととらえると、一つ一つの芋が大きく肥大しているため、「肥料あり」に軍配が上がりそうです。数については3本と4本の差があるため、その分を加味するとトントンといったところでしょうか。

数量差は無し、大きさが大きい分「肥料あり」が優勢、とジャッジします。

形状比較:「肥料なし」の勝利

つづいては形状です。先ほどの画像を見ていただくとわかりますが、肥料ありは無しと比較してゴツゴツとしており、形状が歪になっています。肥料無しでも傾向はみられますが、収穫数に対する比率を見る肥料無しのほうがきれいな形をしていると言えそうです。

両者ボコボコしている理由としては天候が大きな要因となっていると言えます。夏場に雨量が少なく晴天続きの猛暑、10月に入ってから長雨が続き、土日は毎週のように雨。この長い雨が芋の水分量の増加につながり芋が肥大化、このとき芋の肉部分は膨らみやすいのですが、皮は膨らみにくいためそれが凹凸として表れていると考えられます。そのため、肥料あり、なしに関わらずボコボコとした形状になっているといえます。

それでは、肥料無しのほうがキレイな芋が多いのはなぜか。その理由がサイズです。肥料無しのものはサイズが小さいため、雨により実に取り込める水分の量も少ないです。水分の量が少なければ水分による肥大化も抑えられ、凹凸が起きにくかったと考えられます。

サイズを小さく抑えることで、形状変化のリスクを抑えることができていたと言えます。

形状についてはデコボコを抑えることができた「肥料無し」が優勢とジャッジします。

管理比較:「肥料なし」の勝利

サツマイモといえば長期保存ができることが売りのですね。保存・管理方法については改めて紹介しようと思いますが、まず収穫後に大事なのが「乾燥」させることです。ここでは「乾燥」に焦点をあてて比較をしたいと思います。

乾燥ですが、重要になってくるのが再び「水分」です。長期保存するうえで重要な工程は3つ、乾燥⇒高温保存⇒低温保存という流れです。乾燥がうまく行えていないと保存において水分が腐敗してしまう恐れがあるのです。

乾燥の作業では、収穫後に数時間、風にさらし、その後半日~一日程度自然乾燥させるのが通常です。今回はまだ自然乾燥をさせている途中ですが、経過具合をもとに判定をします。

今回は12時ころに収穫を行い、17時ころまで畑の枯草の上で乾燥、新聞紙でくるみ自宅に持ち帰りました。20時ころまで新聞紙のなかで休ませていました。今回はその新聞紙の湿り具合で判断をしています。

新聞紙の湿り気ですが、サイズが大きければ大きいほど湿り気も増しています。先ほどの形状でもお伝えした通り、サイズが大きいとその分サツマイモの水分量がおおいため、数時間畑で風に当てただけでは乾燥させきることができなかったようです。保管の観点でもサイズが大きいことによるデメリットが表れました…。

そこで、管理観点においても「肥料なし」が優勢とジャッジします。

まとめ:現時点では「肥料なし」が優勢

収穫直後の比較、感想としては「肥料なし」が優勢です。

  • 肥料ありはツルと葉の生育が旺盛で、芋の肥大化が顕著。サイズの大きい芋ができる
  • サイズが大きい芋は雨による形状崩れの影響をうけやすく、収穫後の管理も難しい
  • 現時点でのオススメは「肥料なし」で、さらに垂直に苗を植えて小振りに仕上げる

ここまでの内容をまとめると以上となります。サイズが大きい芋は掘った時の「すごい!」という感動はありますが、食べるまでが重要。保管する際のことも考えると「肥料なし」が良いのかな、という感想です。

食べるまでといったように、肝心なのはこれから、保管し糖分がどれだけ作られるかです。後半の評価は追って投稿したいと思いますのでその際はご覧いただけると嬉しいです。

本日もご覧いただきありがとうございます。

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